閑話休題。
　昨今、一年が過ぎ去るのがまことに早く感じられる。もう１０月も半ばではないか。１１月になれば、お年玉年賀ハガキの発売が始まってしまう。ぼけぼけしている間に、師走に突入する。ほれ、正月が来る。ああ、また年を食う。当方の売り時ならびに熟れ時も、いったいどこでどうなったのやら・・・。たそがれながら、ふと、タラを見やる。ふむ、新年といえば、新しいネコ・カレンダーが必要。

　故ポン太が若かった頃、○ハの「極楽ねこカレンダー」に写真を送り、何度か採用された。白木の台にモノクロ写真で、なかなか雰囲気のある日めくりだった。６月頃、来年用の募集を知って、タラもこの由緒あるカレンダーに載せようと考えた。ただ、競争率が高く、ポン太も二年連続で不採用となって挫折したという過去がある。しかも、タラは顔でポン太に著しく負けている。

　不利な二代目ではあるが、今はデジカメという武器がある。バシャバシャ撮りまくっても、経費がかからない。たまにはいい写真が撮れることもある。山のようなデジカメ画像を前に悩む私。そのうちの何枚かを選び出す。個性が強調された写真。まぐれで可愛く撮れた写真。季節感ただよう写真。う〜ん、どれを送ろう？よっしゃ、みな送ろう。親族友人の名まで借りて、送りましたよ、６枚っ！ヘタな鉄砲、数打ちゃ、み〜んな、ハズレ〜。がーん。

　 　複数の不採用通知と落選記念粗品が届き、肩を落とす私に、小包が届いた。忘れていた。○ハの怒涛の応募よりずっと前に、通販会社のフェリシ○企画の「まいにちにゃんこ」というカレンダーに応募して、採用されていたのだった。ほほほ。こちらはカラーで、飼い主による作文付きである。場所は違えど、とりあえず、タラは２００４年度、カレンダー・デビューとなった。めでたい。

　ところで、週刊朝○に「犬ばか猫ばかペットばか」という投稿コーナーがあるのをご存知だろうか？犬でもネコでもカメでもなんでも良くて、採用になると写真と作文を載せてくれる。ポン太が１９９３年６月に掲載された。謝礼一万円もいただいた。更に、１９９８年に、そのコラムの集大成のネコ版が「うちのにゃんこは世界一」という単行本になった。その数年後には文庫本として再出版された。

　次のターゲットはこれだ。最近の週刊朝○をめくる。よし、募集は継続されているな。ナニ？謝礼は６千円？ デフッてんじゃねえよ、天下の朝日っ！

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