「千葉で疎」というテーマでの一泊二日旅行の続編をした。 房総半島の南のあたりをグルッとドライブである。 本来、出発の日には新型コロナの非常事態宣言期間が終わっているはずであったが、 期間が延長されてしまい、不要不急のお出かけをする都民であった。 感染症予防対策に留意して、分別ある行動を心がけた。

　２０２１年２月８日、朝９時に家を出て、首都高からアクアラインに向かった。 アクアラインは最初の半分は海底トンネルで、海ほたるＰＡから先が海上の橋になっている。 東京湾を横切るたびに、「よくこんなものを作ったな〜」と感心する。

　最初のスポット、「マザー牧場」に到着したのは１１時過ぎであった。 ここ、ドライブスルーのみで営業中である。 シアター系やふれあい系は自粛でお休みで、 いつもは入れないルートを自家用車で周ることになっていた。

　　

　トロトロと園内を走ると、おお、右手にロバが、左手に牛が、 そっちはアルパカですね、あら、羊がたくさん。 車から降りることが許されないサファリパーク状態だが、 ふと考えると、マザー牧場には草食動物しかいない。 ３０分くらいで周遊が完了。う〜む、薄味ツアーだ。 車一台につき３０００円はちょっと高くないですか？ ま、コロナ禍にあっても動物達のゴハン代を稼がねばならんから仕方ないか。

　マザー牧場はこんな状態なので、ここでのランチには多くを期待はできなかった。 そこで、房総スカイラインを経由して、房総半島の真ん中あたりにある 「道の駅・ふれあいパークきみつ」まで行って、そこでランチにしようと考えた。

　が、着いてみれば、道の駅のレストラン入り口には「コロナ対策で休業」という貼り紙があり、呆然。 土産物屋はやっていたので、そこの人に「ランチ食べられるとこ、他にありますか？」と尋ねたら 「鴨川まで行けばいろいろありますよ」と言われた。えーっ！鴨川までー！ もう一時過ぎだし、道の駅の隣にあったコンビニでオニギリなどを買って、車内ランチとした。

　その後、房総半島の残りを走って、鴨川に抜けた。太平洋を左手に見ながら、 外房黒潮ラインを走行し、「道の駅・和田浦」で、一旦停車。 そこの駐車場でサーファーを見かけたので、 ここはそういうスポットだなと察し、道路を横断して「和田浜」へ。

　いるわ、いるわ、和田浜はサーフィンパラダイスだわ。 沖で波を待って漂うサーファー達が、数十人。大きい波をつかまえて滑り出す人、つかまえ損ねる人。 しばらく見物させてもらった。風は冷たいけれど、良く晴れたサーフィン日和だった。

　本日の宿は、そこから更に南に進んだ千倉にある。駐車場に車を入れると、 係のお兄さんがタタタッと元気に駆け寄って来た。 ウエルカム感溢れるチェックインは早めの二時半で、それからお風呂に入ったり、 読書したりとのんびりさせてもらった。

　夕食時に日本酒の飲み比べセットを頼んだら、一つは「福祝」というお酒だった。 フクは今回もＹ子さんにお世話してもらってお留守番をしている。 私の誕生日祝いも兼ねた旅行なので「福祝」はピッタリの名だ。 ドーンと出て来たカニや刺身に合う、辛口のお酒だった。

　フレンドリーなサービス。豪快かつ美味しい料理の数々。 長期に渡る自宅炊事ばっかりの生活から解放された喜びに浸る。

　

掲示板へ 　目次へ　次へ