石垣港からは周辺の離島への船がたくさん出ていて、 三日目からアイランドホッピング２ＤＡＹパスを使用予定であった。 なので、二泊目の宿は港の近くにしておいた。リゾートホテルではなく、 どちらかというとビジネスっぽい、コスパの高い宿である。 　サンシャインホテルの閑散ぶりは強烈だったが、ベッセルホテルの現状は？

　 ホテルの駐車場には「わ」ナンバーと「れ」ナンバーの車がどっさり。ホテル建物の左右はいっぱいなので、 自分たちのレンタカーをぐるりと裏手に回した。チェックインカウンターに観光客が数人いる。 ロビーにあるフリードリンクを片手に、予定の相談などをするグループもいた。

　ここは違う・・・・。

　 　客室に入ってみると、眼下に港を臨むクリーンなツインルームで、 ビジネスホテルにありがちな室内カニ歩きは必要ないゆとり設計。ベッド幅がクィーンくらいあり、 バスタブもそこそこの大きさだ。ここはネットでの評価が非常に高かったので決めたのだが、 昨日のホテルだって評判は良かった。この差はどこから？

　夕食は歩いて行ける範囲の店に予約を入れていた。 ちょっと前に石垣に行った友人が薦めてくれた居酒屋なのだが、 地元民にも観光客にも人気で予約が取りにくいと聞いていたので、 予約電話は一月に入れた。つまり、二か月前予約になるが、 この店「ひとし」では普通のことらしい。さて、コロナ禍の中、いかがなことに？

　行ってみたら、店は客で溢れていた。「空きが出たら連絡しますから携帯番号を」と言われている人をしり目に 「予約の者です〜」と入店した。まぐろ専門店と書いてあるが、それ以外もとても美味しい。 海鮮サラダとか、イカ墨チャーハンとか、まぐろ寿司セットとか、もう最高。 サービスがキビキビしていて、お値段も非常にリーズナブルだった。流行るわけだわ。

　

　港のホテルといい、この居酒屋といい、ランチの新垣食堂といい、 根強い人気のあるところには人が来ていることがわかった。 更に、今は日本人しかいないということもわかった。耳に入る言語は日本語オンリー。 コロナ問題で中国人の渡航が無くなったことの影響が大きいのは間違いない。昨日のリゾートホテルは、 もしかしたらインバウンド団体客ご用達だったということ？それで全部キャンセルくらった？

　真相はわからないが、アルコールスプレーをぶっかけられる寂しい朝食と、 小皿叩いて大盛り上がりの居酒屋ご飯、一日の落差がすごい。私の心がすっかり弛緩してしまった。 ゆるゆるだ〜。いいぞ〜、石垣！

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