BOTANICAL ART

その六十一

Jan.25,'21

PINK+PURPLE+BLUE


 巨匠、ルドゥーテの植物画を見ていると、植物の茎が下でカットされた状態になっていることが多い。 ブーケが宙に浮いている感じになっている。今まで私の絵では、下部はフェイドアウトにしていたが、 ルドゥーテ風をやってみたかった。茎をパスッと切ってみたい。

 先生が出したお題は、まずバラが二種であった。白っぽいピンクで大輪のフロウと、 やや濃いめのピンクでポッテリ垂れさがるザ・リーヴ。それぞれの葉っぱの様子もかなり違う。

 

モデル

 

 

 次にアネモネが来た。この種のアネモネを描くのは三回目だ。何度描いてもやっぱり大変。

 

モデル

 

 その三種に、自分で加えたのがアリストロメリアとブルーピルエット(クレマチスの一種)である。 アリストリメリアには様々な色があるのだが、バラのピンクとアネモネの青を繋ぐような色のものを選んだ。 ブルーピルエットはアネモネとよく似た色合いで、絵の中のアクセントになる形をしている。

 

モデル

 

  最初は茎を切った描き方を試してみたかったのだが、描いてみると、絵の主眼は色合わせだったと思う。 異なるピンクのバラ二つから、ミネラルバイオレットのアリストロメリア、その上に ウルトラマリンブルーのアネモネとブルーピルエット。

 それぞれの花がどちらを向くかにも注意を払った。右下を向く物、左上に向かう物、二つの 力を中和する物。

作品「PINK+PURPLE+BLUE」

 
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 花の組み合わせがうまくいったと思う。 葉っぱの塗りは永遠の課題だ・・・。

 

浮いてる?

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