BOTANICAL ART
赤紫グループ ４月から６月までかけて描いた絵は、先生のお庭に咲いたジャーマンアイリスから始まった。とても大きな花で、縦１４センチくらいある。中央が縞模様で、黄色い雄しべがモヒカン型に生えている。 花の上部は色が薄くて羽衣のよう。やや茶色がかった紫の下部は、色が濃くて、ビロード布のように垂れさがっている。 その次にイントゥリーブというゴージャス系のバラが来た。この花も大きく、直径１０センチほど。テクスチャーがジャーマンアイリスのようにビロードっぽい。この二つがメインとなった。
  それから、先生のお庭のジギタリスが配られた。釣鐘のように下を向いていて、花びらにたくさんのソバカスがついている。後方に湾曲配置して、絵の背骨にしてみた。 先生のお庭には次から次へと花が咲くようで、紫玉（しぎょく）というバラもいただいた。グシャグシャッとした小ぶりの玉を、絵のバランスを考えて前方下部に置くことにした 。茎にトゲが多くて取り扱いが痛い。その痛そうな茎も絵に入れる。
  この四本は赤紫系で色が近い。使った色のメモをしておこう。同じ色があちこちで使われているが、配合割合はそれぞれ違う。 ジャーマンアイリスの下部とイントゥリーブはドロドロに濃い塗りにした。もうコッテコテ。
ジャーマンアイリス＝bright violet, permanent violet, mineral violet, crimson lake, lemon yellow, permanent yellow
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